69年振りに十和田湖から引き揚げられた、旧陸軍一式双発高等練習機の特別企画展示を見てきました。

 2名の15~6歳の若き訓練兵と1名の整備兵と共に十和田湖に沈んでいた練習機は、今もその原形を留めていました。
 連休を利用し、三沢市にある航空科学館を見学しに行きましたが、偶然、特別企画的が開催されており、十和田湖から引き揚げられたと話題になっていた、練習機を見ることができました。(入館料510円とセットで、一般920円でした。)
 展示場は、科学館本館の常設展示の更に奥の格納庫でした。

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 展示されていたのは、旧陸軍訓練用飛行機、飛行第38戦隊所属「立川 キ54 一式双発高等練習機」という機体で、戦時中は「練習機」「輸送機」「哨戒機」などとして運用されていたようです。
 生産されていたのは、1940年~45年(昭和15~20年)頃で、約1300機程のようですが、日本国内で現存しているのは、展示している機体のみという事でした。
 製造者は、「立川飛行機」

 主要諸元は、
   全長 11.94m  全幅 17.9m  全高 3.58m(装備により変わる)
   機体重量 3,120kg(装備により変わるが、機体の主要な部分に、チタンを使用し軽量化されている)
   機関 98式 空冷9気筒、約500馬力を2基搭載
   最大速度 367km/h  巡航速度240km/h  航続距離 960km
   上昇限度は、約7,000m  実用上昇限度は、5,910m  乗員 5~9名(各種装備による)

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 こちらが、その全景です。
 科学館の説明者のお話では、「機体のノーズ部分が少し破損しているだけで、綺麗に着水させているのは操縦していた訓練兵が余程上手だったのではないか。」という事でした。
 また、右翼のプロペラを見ると、後方に変形しているように見えますが、これはエンジンを停止させた状態で着水させた事が推測できるそうです。
 なお、左翼のエンジンが無いのは、エンジンを製造したメーカーに貸し出ししているためという事でした。

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 それでは、機体の各部を見てみましょう。

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 機首部分の穴から、機内を見ています。
 コックピット内の機材は全て取り外されており、床に置かれて展示していましたので、機内はがらんとした感じです。
 それにしても、機体の鉄板ですが、チタン材を使用して高強度軽量化を図っているという事ですが、板厚が紙きれ程しか無く薄いですね。

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 エンジン部分も大きく破損する事無く、綺麗な状態です。

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 翼や、胴体部分の塗装は当時のまま残っています。

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 特別企画展では、写真のように説明者が居たので、詳しく機体の事を説明してくれました。
 ほんと、ありがたいですね。

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 展示物は、柵で囲われており中に入ったり、展示物を触ったりできないのですが、この日は、説明者の許可が下りたので、機体に近づいて見る事ができました。

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 こちらが、機体内部の状況で、コックピットの方向を見ています。

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 こちらは、逆に後方を見ています。
 いずれにしても、機体内部は極端に狭いですね。
 更に、骨組みも貧弱で、見た目に不安を感じます。

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 こちらは、右翼下部の様子です。

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 写真は、機体から取り外されたコックピットの部品類です。

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 タイヤには、ブリヂストンタイヤ株式会社製 昭和16年10月製 960×350B 高圧制動車輪などと書かれていました。

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 その他の展示されていた部品などです。

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 さて、特別企画展には、ゼロ戦のレプリカも展示されていました。
 こちらの機体は、正式名称「海軍零式(れいしき)艦上戦闘機二一型」というようです。
 同機は、少しづつ仕様を変更しながらも、三菱航空機と中島飛行機で約10500機が生産されたといいます。

 海軍零式艦上戦闘機二一型の主要諸元(参考値)
  全幅12.0m  全長8.976m
  最大速度533km/h  航続距離3350km  機関出力14気筒940馬力
  定員1名  武装、機種に7.7mm銃2門、翼内に20mm銃2門

  機関の特徴:機関回転数を一定に保持し、プロペラのピッチを変更することで速度を調整。

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 そして、写真は、三沢市沖合から回収されたゼロ戦の部品です。

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 館内に貼られていたポスターによると、特別企画展は、平成27年3月31日まで開催されているようです。

○関連掲載記事○
 2014.05.11 掲載 三沢航空科学館 : 特別企画展〔一式双発高等練習機〕
 2014.05.12 掲載 三沢航空科学館 : 屋内常設展示の一部
 2014.05.13 掲載 三沢航空科学館 : 屋外常設展示の一部

場所 青森県三沢市大字三沢字北山158
営業 定休日 月曜日(祝日は翌日)年末年始
    営業時間 9時~17時(夏休み期間は、18時迄)
駐車 科学館の広大な駐車場があります。

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